第3章 喜んでほしいから 七尾太一 甘裏

『（緊張し過ぎて何話したらいいんだー！いつも何話してたっけー？！）』
「…一？太一？たーいーちー？」
『はぇ！？な、何すか！？』
「今日デートなんだよね？」
『そうっすよ！』
「エスコートしてくれるんだよね？」
『はいっす！』
「このままだと人混みではぐれちゃう」
『あ！じゃあ、手繋ぐっすか？』
「こっちがいいな」
ギュッ
『へ！？』
「この方が太一に近いし♪」
『可愛すぎるっすよ…（あと胸が当たる…）』
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その頃MANKAI寮では
『七尾の奴、あんなんで大丈夫か？』
『まぁあんなめぐ見せられたら免疫のないワンコには刺激強過ぎたんじゃん？』
『まぁおれがメイクしたんだから当然だけどな』
『じゃあ、たいっちゃんの行く末、見に行っちゃいますかー！☆』
『ふふっ、それはいいかもね。みんなで行ってみようか』
『全員で動いたらバレるだろ、3グループに分れろ』
『尾行するのは反対しないんだ、銭ゲバヤクザも。』
『俺が直接指導したのに無駄にされたらたまんねぇからな。雪白と三好、莇と瑠璃川、俺で分かれて見張ってろ。デートプランは全員わかってるだろ？さぁ、行くぞ』