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満開桜

第3章 喜んでほしいから 七尾太一 甘裏


『行ってくるっすー!』
『あぁ、楽しんでこい』
『たいっちゃん、ファイト☆』
『めぐのエスコート、よろしくね』
『了解っす!漢、七尾太一みんなのアドバイスを基にめぐを完全エスコートしてくるっす!』
そう今日太一はめぐとデート。
デートの達人?達から伝授された知識を元に《大人太一を魅せる!》を目標としてデートプランを組んだのだ。
「あ、太一おまたせー」
『あ!めぐ!今日もかわ…』
「え?この服じゃダメだったかな?」
今日のめぐの服装はボウタイ付きのブラウス、ウェストマークのフレアスカート、小さめのショルダーバッグに髪型はハーフアップ。耳には小ぶりのイヤリング、メイクも服装に合ったものが施されていた。
『なんだ、そんな格好もできるのか。それなりに女に見えるな』
「左京さん、素直に可愛いって言おうよ」
『めぐ、ヤバキャワタンー!一緒にパシャろう☆あとでインステアップしていいー?』
「わたしとのツーショット上げても、ええなは増えないと思うけどね」
『いつも可愛いけど、今日もまた一段と可愛いよ』
「あず姉、ありがとう♪服は幸ちゃん、メイクは莇にお願いしたんだぁ♪」
『おい、七尾!』
『……はっ!あ、今日も可愛い…っす…』
「ありがとう、太一もカッコいいよ!」
太一はグレーのジャケットに薄いピンクのシャツにブラックジーンズとローファーを履いて、トートバッグを持っている。
ちなみにこのコーデも幸ちゃん仕様である。
「あ、ジャケットおそろいだね!じゃあ今から着て行こうかなぁ」
ガチャ
『やっと気付いたの?どっかおそろいがいいかと思ってジャケットにした。トーンは変えてるからあからさまじゃないし大丈夫でしょ。めぐ、靴も履いて全身確認させて』
「はいはーい、よいしょ。どう?」
くるっ
『うん、俺のコーデさすが♪』
ガチャ
『あ、間に合った。めぐ、これ。メイク直しの時に使え。』
「いいの?ありがとう、莇!」
『一応もっかいメイク確認する。ちょっと伏し目にしろ』
「はいなー」
『……よし、大丈夫だ』
「ありがとう♪」
『………』
『はぁ…七尾、しっかりしろ!』
バシッ
『イッテェっすよー、左京にぃー!』
『みんなお前のためにしてるんだ、無駄にするなよ』
『!はいっす!じゃあ行ってくるっす!』
「行ってきまーす」
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