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【マギ】短編集 中編集 の予定。

第9章 ラストシーン シンドバット [完]


ふたつの現実ひとつの真実。
こんな場面 出遭う予感がしていた。

『シン、離して!』

シン「離さない!!!」

『なぐさめの台詞なら 今はまだ欲しくない!
あなたのその声に 似合う言葉ではないから…』

シン「言い訳も言わないさ…遠くへ行かないでくれ!」

『何も話したくない。』


さよならもいらないわ …どこかへ行って欲しいだけ
これがラストシーン あなたと私にふさわしい 最後。

『完璧なひとじゃない。甘え上手なところもあって、弱いところもあって、だけど好きになってた。

あなたに出逢えたこと 悔やんだりはしないわ。
ただ愛し方だけが 間違っていたの。』

ひろい世界の片隅でふたり
もうひとつの世界をつくり こわした

『かなしみの台詞なら 私だって言いたくない。
ふたりのこの愛に 似合う言葉ではないから。』

不確かなものばかり かき集め暮らすより……
心をふるわせて生きたい…

灯りは消したままで。
ここから出ていって 私が窓辺で寝ているうちに……

『なぐさめの台詞なんて いつだって欲しくない
あなたのその声に 似合う言葉ではないから
さよならもいらないわ どこかへ行って欲しいだけ…』

あてのない旅のように
これがラストシーン あなたと私にふさわしい最後


[完]
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