第4章 体育祭
そんなこんなで体育祭も無事終了した。
「そういえば、もうすぐ菜月、誕生日だよね!」
「!…知ってたんだ。」
「もちろん!何か欲しい物ってない?」
麻里は私の誕生日を知っていた。
「い、いや、特にはないかな…。」
「う~ん…じゃ、じゃあ、何か好きなものとか。」
「好きなもの……猫…とか…?」
「なるほど!」
「なんの話?」
「翔真。」
「しょ、翔真君……え、えっと…//////」
「//////」
「…」(だから早く付き合っちゃえばいいのに…。)
それから……。
「…次の授業…数学…。」
「…」
「…サボりたい…。」
「じゃあサボるか。」
春樹は席から立ち上がり、教室を出ていこうとした。
「ちょっ…!ストップ!冗談!」
「え~、春樹がサボんなら俺もサボる~!」
「翔真、俺のこと大好きかよ。」
「もち!だぁ~いすきぃ~!」
「きも。」
「おい!」
「麻里は……あれ…。」
麻里の方を見ると、うずうずしている。
「麻里?」
「わ、私も…さ、サボってみようかな。」
「…」(ちょっと待って…。)
みんなで悪いことしようとしてる……?