第7章 変化
「…」
でも、同じような人達ばかりで、見つからない。
「…どう…しよう…。」
「おねーさん?」
「!…」
「1人?お酒飲まないの?俺と一緒に飲まない?」
「っ…あ…だ…大丈夫…です…。」
「え~?つれないなぁ。いいじゃん、あっち行こ?楽しいよ?」
「あ…あの…!」
肩に手をまわされ、連れて行かれてしまった。部屋に入ると、そこには6人の男性と8人の女性がいた。
ソファーに座ってお酒を飲んでいる人達や、カウンター席に座って話をしている人達。
「春樹~?可愛い子見つけた。」
「あ?また連れてきたのかよ。もういいって。」
「まあそんなこと言わずにさ、ねぇ君、名前なんていうの?」
「っ…あ…あの…。」
「!…拓真…。」
「ん~?」
「…」
「え…ちょっと春樹ぃ~?どこ行くの~?」
「早く戻ってきてよね~?」
立ち上がり、近づいてきた1人の男性。怖くて顔が見れなかった。
「……菜月?」
「!…」
聞き覚えのある声。
「は……春樹…!」
「お前……なんでこんなとこにいんの?」
「え?知り合い?」
「…まぁな。」
「え~?誰~?」
「ねぇ春樹ぃ~?飲み直そうよ~?」
2人の女性も近づいてきた。香水臭く、化粧をしているロングストレートの女性と、ボブで清楚系の女性。
春樹の腕を抱きしめている2人。
「…アンタ誰?」
「目障りなんだけど。」
「消えてくんない?」
「っ…。」
や…やっぱり来なければ良かった…!!!