第7章 変化
お昼になった。ご飯が喉を通らない。
あれから春樹にLIMEを送っても既読はつかないし、Twitterにも浮上をしてない。
「…拒絶…?」
まさか…ね…?
不安になり、いてもたってもいられず、春樹の家へ…。
インターホンを押した。
「…はい。あら!菜月ちゃん!どうしたの?」
「あ…あの、春樹…いませんか?」
出てきたのは、春樹のお母さんだった。
「春樹?なんか出かけてくるって言って出かけちゃったわ。」
「あ…そう…なんですか、わかりました、ありがとうございます。」
「ううん、ごめんねー。」
私は春樹を探した。
位置情報がわかるアプリ。春樹に入れろと言われてインストールした。
「…桜樹クラブ…?」
私はそこに向かった。タクシーで10分くらいのところだった。
「…え…。」
明らかに未成年が入ってはいけないような雰囲気だった。
「…っ…。」
私はそのお店の中に入った。お酒の匂いが充満していて、息がしづらい。
「!…」
いろんな色のライトが光っていて、周りが見づらい。踊っている人もいれば、お酒を飲んで話している人がいた。ウェイターもうろうろしていて、たくさんの人がいた。
「…どこに…いるんだろう…。」
あたりを見回して、春樹を探した。