第2章 現実とは…*
しばらくして部屋に戻ろうとし、なんと…
迷ってしまった
こんなに屯所って広かったんだ…
しばらくうろついているとだんだんタバコのにおいが強くなってきた
「あれ?お前なにやってんだ?」
『あっ土方さん…私迷子になったみたい』
やれやれといった感じで手をひっぱる。どうやら案内してくれるみたいだ
こういうときに沖田さんいないんだから…
「お前昨日ずっと泣いてただろ。昨日は近藤さんに俺もついてるように言われてな、悪気はねーが話聞こえた。総悟あんないいかたしたけどあいつの姉貴死んだんだよ病気でな…たった一人の肉親がいなくなるってどんな気持ちなんだろうな?俺にはわかんねーけどまぁお前にも関係ないか」
『・・・なにそれ』
そんな話いってくれなきゃわかんないじゃん!!
私はしばらく黙ってしまった
なにも言えるわけない
辛いのは私だけじゃない
((生きたくても生きれないやつがいる))
そういうことだったんだ…謝らなきゃ!!
「ついたぞーあとさっきの話は忘れろ…」
『土方さんて意外と優しいんだね♪』
「バッ、馬鹿野郎っ////」
あっそうだとなにかを思い付いたように私に耳打ちしてきた。
『えっ…わかった』
「…馬鹿なのは土方さんの方でさァ」