第1章 ひとつの光
「……」
寝たフリは終わらない
耳っ、耳舐めた…!
「…起きなくていいの?」
てゆかそんなに話しかけたら起きてなくても起きちゃうでしょ!
バクバクと張り裂けそうな心臓。
そろそろ5分経ったかな…
征くんは朝練もあるから逢瀬は5分ほど
そう思っていたのに
「…!?…っ…」
手は頬、首筋を通り、更に下へ
誰も触れたことない未知の領域
パジャマ越しでも分かるほど兄は熱を帯びていく
吐息も熱くなり、
まぶた越しに色っぽいのが読み取れる
私はただ戸惑うだけ
動いちゃだめ、声を出しちゃだめ、