第1章 ひとつの光
兄の行動に気づいたのはつい最近、
でも決まって毎回一緒
私は
眠れる森の美女状態
王子様のキスで目覚めるが、
私はそんなので目覚めたりはしない
見たことも無い、
男の一面を見せる兄
戸惑うだけで──
何も怖いことはされない
中学生になってクラスの子の会話の内容が
だんだん深いものになってきた
だから征くんも『そういうお年頃』なのだと
心の何処かで正当化して、バレたら多分恥ずかしいだろうなとかなんとか色々考えてあげて、寝たフリをする、という結果に至った私。
「、」
息を呑む
なんとかバレないように目をぎゅっと瞑る
征くんから次々と落とされる──キス
額へ
頬へ
首へ
耳へ
「…っ、、」
ピクン、と身震い
まずい
「…璃依、起きてるのか…?」