第3章 ヒメタオモイ*
──ドタドタドタ。
赤司邸。玄関。
午前8時15分。
ロングスリーパー璃依ちゃん
結局いつも通り二度寝して、時間がない模様
朝は目まぐるしく走り回る長女。
いつもギリギリを極めている
履きなれた靴を履いて、
玄関にある全身鏡で最後のチェック
「璃依様、宜しければ学校までお送りさせて下さい」
「大丈夫!いつもありがとう」
「ちょーーーっと待って!」
バタバタバタ──。
母も駆け足。
「征十郎のタオル、干しっぱなしだったの、
渡してあげてくれない?」
「おっけー」
母から受け取ったタオルを無造作にカバンに投入。
「いってきます!」