第3章 ヒメタオモイ*
「いってらっしゃいのキス、です」
「璃依が俺にキスしただと…?ありえないしかしこれは本当だ。落ち着け俺。夢じゃありませんように夢じゃありませんように…」
ぶつぶつとお経のように唱える征くん
可愛い、けど…
「ほーら、遅刻するよ!」
何処かにいってしまった兄の本体をくるっと半回転
扉を開けて、背中をグイグイ
「また、あとでね!」
そう言って扉を閉めかけた間際
筋肉質の腕が扉の動きを止めた
私の方へ半回転
「いってきます」
額にキスを落として微笑んで去っていく。
──バタン。
「え」
まさかのお返しに開いた口が塞がらない。
なんか今の、新婚さん、っぽかった。
ニヤニヤ
そのままベットにダイブ