第1章 ひとつの光
──チーン。
午後1時。
雲ひとつない快晴。
暖かく、快適な温度。
「征十郎、来たぞ」
「はい、父さん」
スーツを身に纏う。
少し、大人になった気分だ。
玄関。
赤眼は捉える。
栗色のロングヘアー。
ぱっちりとした大きな瞳。
透き通るような白い肌。
美しい女性。
使用人たちが荷物を次々と運んでいく。
物陰から見える赤髪。
小さい男の子。
「はじめまして、征十郎くん。茉莉です!」
「はじめまして、赤司征十郎です。」
「可愛い男の子だわ~
…ほら、隠れてないでこっちおいで」
扉の向こう側。
奥に隠れている小さい女の子
「璃依、です…征、くんよろしくね」
名前が聞き取れなかったのか、
いや緊張してるのか、
しかし、そう呼ばれるのは心地いい。
ふんわりした同じ栗色の髪
綺麗な大きな瞳
もじもじと恥ずかしそうな姿
視線が交差する
──俺はその時、一瞬で君に恋をした