第2章 兄と妹
マジバから家まで一直線
途中、家に近いところで涼太は曲がる
空気が冷たい
ぶるっと身震い
別れ際、
涼太の足が止まる
さっきまでいろんな話をしてたのに
急に黙り込んで私を見つめる
「そういえば、璃依っち」
車道側
斜め上を見上げる
ふわっと香るシトラス系の香り
「?」
満月がとても明るい
「俺、璃依っちのこともっと知りたいっス」
「まず…名前、教えてくれないっスか」
同時、斜め下に屈む男の子
逆光で顔がよく見えない
「、」
涼太の綺麗な顔が近づく
名前、って
確かに、自己紹介ちゃんとしたことないけど、
一緒なんだけどな。