第8章 蜘蛛の糸
「怪我は、気にしなくていい
すぐ治る。てか治す」
だから心配するな、と。
変わらない笑顔。
でも瞳の奥は悲しそうで。
瞬間、嘘だと、分かってしまった。
「、」
怪我している所を、
ラフプレーで更に痛めつけられた。
何でもいいから、何か言葉が出てきて欲しい。
黙り込んじゃいけない。
私が励まさなきゃ、なのに、
「参ったな。そんな顔するな」
「もってあと一年。
後悔しないように頑張ってみるよ」
物憂げに、遠くを見つめる。
悲しいことがあっても、状況は変わらない。
変わるのは自分だ。