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赤司家の兄妹【黒バス】
第8章 蜘蛛の糸
この人はきっと無理をする。
躰が壊れる事なんて二の次。
ただ、バスケがしたいだけで。
純粋な思いが背中から伝わる。
「また、ここに来てもいいですか?」
少し掠れた声。空気に呑まれていく。
少女は立ち上がり椅子を元の場所へと戻す。
揺れる、栗色の髪。
ふわっと漂う自然な色香。
見つめる大きな瞳。
「ああ、いつでもおいで」
響くテノールの声。
少女はニッコリと微笑み、
学生証を置いて部屋を去った。
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