第8章 蜘蛛の糸
ベットへと近づき、隣へ座る。
「帝光中3年の赤司璃依です。
木吉さんのバスケが好きでよく観戦してます!木吉さんはCなのにPGも一流とか凄すぎです!どんな状況でも諦めずに笑ってるとことか、結構策士で賢いとことか!大きな掌でボール掴めちゃうとことか!なんかほんとにかっこよくて、その、す、すす、すきです!」
「…」
ポカンと呆気にとられた顔。
全身の温度はみるみる上昇。
「えっと、その…怪我大丈夫ですか…」
だんだんと萎んでゆく声。
初対面でいきなり話しすぎた、と後悔。
柔らかな笑みは元通り。
まさにお兄ちゃんって感じ。
「ははっ…。ありがとう。
何か大事なものを思い出させてくれた気がする。
璃依は赤司の妹、か?
おっかねぇ兄貴と違ってのほほんとしてるな」
頭にぽんと落ちてくる。
大きな掌。安心感。
「兄は優しいですよ?」
「試合中じゃ悪魔だけどな(笑)」