第7章 Tip Off
無言でその場を立ち去る黄瀬。
異様な雰囲気を感じ取り
顔を顰める青峰。
「ほら、いくぞ」
巨体な男を引っ張る。
「あーー俺のまいう棒ううう」
退散。
選手は入口へと向かう。
────赤眼が開く。
“ちゅぱっ”と音を離れてく唇。
「離れて分かった。
諦めようとしたけどムリだった。
俺は璃依しか欲しくない」
「、璃依?」
放心状態の妹。
思考回路がショート。
動きが停止。
「…!?……っ、?!」
走ってきた息切れと動悸は
完全に治まったワケじゃなかった。
呼吸口を塞がれてさらに息切れ。
「ご、ごめん、やりすぎた?」
今の、は。
「……征く、ん…ちゅー…、した…?」
羞恥心からかタオルで顔を覆う。
自信なさげなか弱い声。
だんだん小さくなってゆく。