第6章 脆い壁
「ははっ」
笑った。
いつもどこか寂しそうな瞳をしていた彼。
仲良くなりたくて、話しかけたくて、
でもできなくて。
嬉しい。
「征くん、笑った」
ニコッと微笑み。
「璃依さんが百面相してるから…っ」
ツボに入った。
ずっと笑っている。
むすっと頬を膨らます。
「そんなに笑わないでよ~」
「すまない面白くてつい」
笑い尽きた少年は立ち上がり泥を払う。
「ふたりとも!仲良くなったのね!
わぁぁぁ写真写真!こっち向いて~!」
賑やかな声に気づいたのか玄関から母が登場。
写真を撮るのが好きな母。
何かとすぐに撮っていた。