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Vampire kiss(太輔)

第4章 過去………そして未来へ


ー太輔視点ー


木村さんに呼び出され、俺はオアシスにいた。


太輔「木村さん、話ってなんですか?」
拓哉「話の前に取り敢えずコレを飲んで、その湿気た顔をなんとかしろ!」


そう言ってBloodを俺の前に置いた。


太輔「俺………コレ飲みたくないです……」
拓哉「つべこべ言わずに飲め!」


半ば強引に俺にBloodを飲ませると、木村さんはよし!っと言って頷いた。



拓哉「藤ヶ谷、ちゃんとずっと一緒にいたいか?」
太輔「それは………出来る事なら………だけど………無理だし………」
拓哉「お前は、自分がヴァンパイアでちゃんが人間だという事を、ずっと悩んでただろ?」


コクンと頷く俺。



拓哉「その悩みのせいで今、2人の関係はギクシャクしてる………その悩みがなくなるとしたら?」
太輔「えっ?」
拓哉「ヴァンパイアとか人間とか気にしなくてもよくなるんだったら、藤ヶ谷はどうする?」
太輔「そりゃあ、そうなるなら嬉しいけど………そんな事無理だし………その前にもう俺、ちゃんに嫌われたし……」



俯く俺を見て、木村さんは大きな溜息をついた。



拓哉「藤ヶ谷、ちゃんの口から嫌いになったって聞いてないんだろ?聞く前から落ち込んでどうするんだ?」
太輔「だけど………」
拓哉「今日、ちゃんもここに呼んだ。たぶんもうすぐ来る」
太輔「えっ?」
拓哉「ちゃんの本当の気持ち、知りたくないか?」



ちゃんの本当の気持ち。


知りたい…………


だけど、俺が考えている事と同じだったら………


拓哉「今を逃したら、もう聞けないかも知れないぞ」
太輔「………………聞きたい…………」
拓哉「じゃあ、店の奥へ」



俺は言われた通りに店の奥で、ちゃんが来るのを待った。


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