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Vampire kiss(太輔)

第2章 想い


太輔「うーん……どこから話せばいいかなぁ……」


この間の公園でちゃんを待つ間、コンサートに誘うきっかけを色々考えてた。


太輔「やっぱり誤魔化さずに全部言わないといけないよね……」
「何がいけないの?」



考え込みすぎてちゃんが来たことに気づかなかった。


太輔「えっ?あっ、ちゃん……」
「太輔くん、こんばんは」
太輔「こんばんは、ちゃん(苦笑)」
「どうかしたの?考え込んでいたみたいだけど……」



ちゃんが心配そうに俺の顔を覗きこんだ。



太輔「あっ……えーと、ちょっと仕事の事考えてた(苦笑)」
「そうなんだ、仕事大変そうだもんね。あんまり無理しないでね」


ニコッと笑うちゃん。


太輔「心配してくれてありがとう」
「私、太輔くんと話すの楽しみで、今度はどんなこと話そうかなぁとか、いつも考えてるの。けど太輔くんが大変なら私との時間は気にしなくていいよ」



この子は本当に素敵な子だなぁ。

自分の事より相手の事を気にかけられるとか、きっと素敵な両親に育てられたんだなぁ。


太輔「俺もちゃんと話するの楽しいから、大丈夫だよ」

俺が笑ってみせると、ちゃんは安心した顔をした。


「そういえば私、太輔くんがどんな仕事してるのか知らなかったんだ(笑)」
太輔「仕事の話してなかったからね……知りたい?」
「知りたいというか………私……初めて会った時から、太輔くんと何処かで会ったような気がしてたんだ。それでずっと考えてたら、今日職場の人が持ってた雑誌に太輔くんとよく似た人が載ってたんだ。もしかして太輔くんって芸能人?」


ちゃんは俺達の事を本当に知らないみたいで、小首を傾げて聞いてきた。

最近テレビとか結構出てるんだけどなぁ……まだまだだなぁ……(苦笑)

太輔「俺……実はジャニーズのタレントなんだよね。ちゃんが見たっていう雑誌に載ってたのは、きっと俺だと思うよ」
「そうなんだ!私、あんまりテレビとか見ないから……(汗)」
太輔「ははは……(苦笑)」


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