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aglaia

第12章 遭遇


始業式からあっという間に数ヶ月が経過し、今は夏休みだ。
だが中3に夏休みなどない。来年の春に高校受験が控えているからだ。冬華は奈々と共に奈々の家で受験勉強をしていた。




「あーーーもう。勉強しかしてないから頭がパンクしそう!」



「ね!あー疲れたぁ〜。一旦休憩しよか!」




「そうだね!それじゃ、おやつターイム」



そう言って奈々が用意してくれたクッキーと紅茶を味わいながら休憩していた。



2人の志望校は地元にある公立の荒涼高校である。



「ねぇ、そういえば夏くん元気?彼はどこの高校受けるの?」




「え!!!…あー!相変わらず澄ました感じだけど元気にしてるよ!んー聞いてないから分からないけど、賢そうだしそこら辺の頭のいい学校でも受けるんじゃないかな!」



奈々には夏が家を空けていることは秘密にしている。余計な心配をかけたくない、それにいつか帰ってくると信じているからだ。


「そっか〜。冬華とは大違いってわけね!」



「ほんとだよね〜受験大丈夫かなぁ〜」



「大丈夫だって!だってこんなに勉強してるんだもん!自信持ちな!」



冬華は夏の家に住み始めるまではずっと山で暮らしていたため勉強とは無縁の生活だった。そのため、勉強は苦手なのだ。



「うん!そうだよね!絶対に合格して、奈々と同じ高校に通うんだから!」




「その意気だー!そうと決まれば勉強の続きよ!」



話し終えると2人は勉強を再開させた。
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