第11章 勧誘
夏が姿を消してから数ヶ月後、季節は春を迎えていた。
今日は始業式、冬華は中学校3年生になった。
クラス替えの表を奈々と2人で見つめていた。
「やった!今年も同じクラスだよ!奈々!」
「本当だー!わーい!今年もよろしくね!冬華」
「うん!よろしく!」
2人は会話を済ませると始業式のため体育館へと移動した。
____以上で始業式を終了する。
始業式を終えた生徒は午前中で学校は終わりなため、それぞれ解散していく。
そして2人も帰路についていた。
「しかし相変わらず校長先生の話って長いよねー」
「本当だよね!私なんてうとうとしちゃったよ」
「わかるー!ねぇ、これからまだ時間あるしさ、遊びに行かない?駅前に新しくできたパフェのお店!行ってみたいんだよね!」
「それいいね!賛成!あ、一回帰ってからでもいいかな?」
「もちろん!そしたら学校の前で待ち合わせね!」
「はーい!そしたらまた後でね!」
2人は話終わるとお互いの家へと向かっていった。
冬華1人で歩いていた。だが
(……誰かにつけられてる?)