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aglaia

第10章 別れ


季節は巡り現在は真冬、息を吐けば白い煙が湧き上がる。外に出れば冷たい風が、そんな中修行に行くため冬華は玄関のドアを開けた。





___ガチャ





ヒュー





「さ、寒い。今日も中々の寒さね。身体が固まっちゃうよ」




冬華はそう言いながらいつもの裏路地へと向かう。向かう途中で冬華は考えていた。





(最近の夏、どこか様子がおかしいのよね。)




冬華は最近の夏の様子に違和感を感じていた。





(修行は元々自分に厳しいところはあったけど、最近はどこか何かに追われてるような、焦ってるような。修行量も増やしてるようだし、一緒にご飯を食べることも少なくなったな。)






以前と比べ、夏と会話をするどころか、会うことも少なくなった。たまに手合わせをする程度である。冬華は欠かさず毎日修行を続けているが夏はそれ以上に修行量を増やしているそうで家を空けることが増えているのだ。






(なんでかわからないけど、夏が遠くに行ってしまうような、そんな気がする。)





そう思いながら歩くといつもの裏路地に着いた。





そこには夏が既にいて、先に修行してたようだ。




「……夏。」




冬華がそう呟くと____



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