第9章 original birthday
「……グローブか?」
中に入っていたのは黒の革のグローブだった。
「そう!夏って、修行中もグローブ付けてるじゃない?毎日修行を重ねたらすぐにボロボロになるかなって、だからあげる!」
冬華は明るい笑顔でそう伝えた。
「……あぁ。ありがとう。」
夏はそう言って少し笑った。
(初めてお礼言われた、、!)
冬華は心の中で思いながらもすぐに
「どういたしまして!使ってね!」
そう答えた。こうして誕生日会は成功して終わった。
(夏が喜んでくれてよかった!頑張って用意してよかったな〜)
冬華の心は達成感と幸せな気持ちで満たされたのであった。