第7章 デート?
奈々に言われた服に着替え、髪の毛やら少しだけメイクというものやらを施してもらっていると
「まさか冬華の方から夏くんを誘うとはねー。」
「うん!最初はめんどくさそうだったんだけどねー。ところでデートって何?」
「えぇ…そんなことも知らないで誘ってたの?デートっていうのはね、男女が2人で出かけたりすることだよ」
「へぇーなんか楽しそう!わくわくしてきた!」
「わくわくもそうだけどそれよりもドキドキすることなのよ!ほらできたよ!」
「へ?……わぁ!すごい。自分じゃないみたい!」
鏡で確認してみると服装は白のプリント柄パーカーにデニムのミニスカート、髪型はポニーテールで耳には輪っかのイヤリングがつけられている。顔はまつげが綺麗に扇形に上がってあり頬はほんのりピンクに、唇は薄い赤のリップが施されていた。
「デートならここまでおしゃれしなくっちゃ!それじゃあ楽しんでおいで!」
「うん!なんかよくわからないけどありがとう奈々!行ってくるね!」
そう言って冬華は奈々の家を出て行った。
「あの冬華がデートとはねぇ。頑張れ、冬華!」