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【名探偵コナン】stimulation【R18】

第5章 難航


布団をめくると、私の下敷きになっているくちゃくちゃのタオルケットを見つけた。
ちょうどいいし体にまきつけてベッドを降りる。

うわ、腰痛い……。
ライの時ほどではないけど、まず痛くなること自体が久しぶりだ。


「……」


これなら全然関係を続けたって構わない。
満足するには昴の体は申し分がないと思う。
……というか、むしろ私が耐えきれるかの問題なくらい。
凄い奴と偶然出会っちゃったな。


部屋を出る前に一度立ち止まって振り返る。
何の変哲もないただの部屋。
……どうして振り返ったのかは、自分でも分からなかった。


扉を開けて外を覗いてみる。廊下と部屋の扉ぐらいしかない。
昨日リビングまでの移動にも明かりはつけなかったから、全然場所とかもわからない。
見覚えのあるものもないし……。


「昴ー、どこー」


大きくはない声で呼んでみる。
ここから一部屋か二部屋先にいるぐらいの近さじゃないと聞こえないボリューム。
応答はなくて更に廊下をあちこち動いてみる。

一度左に行けば廊下の突き当たり。
こっちじゃなかったか。
反対に右の方に戻ってみれば、ここが二階だってわかった。

昨日は暗くてわからなかったけど、家の中もめちゃくちゃ立派……。流石あの外見なだけはある。


タオルケットを引きずって踏みつけないように、そっと持ち上げながら階段を降りた。
こんな所で裸で落下して死ぬのも間抜けだから、結構ゆっくりと慎重に。


「昴ー」


一階に降りて名前を呼んでみる。
まだ応答はない……ていうかそもそもいるのか。
なんとなく目に入った部屋の扉を開けばそこは、昨日昴とヤッたリビングルームだった。

散らかしていたテーブルの上は綺麗に片付けられていて、脱ぎ捨てたはずの服もそこにはない。
昴が片付けてくれたみたい。
その当人はこの部屋にはいないみたいだけど。
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