• テキストサイズ

【名探偵コナン】stimulation【R18】

第3章 バーボン


それにライはもう死んだんだ……。
私は目にしてないけど、映像が存在していることも知ってる。
コナン君が繋がってるのはライじゃない。
だから、もし私を捕らえようとするなら……立場をはっきりさせなくちゃいけないのかもしれない。

そうなった時、恐らく私が選ぶのはーーー。


「……いくら頭がいいからって、小学生に組織のことを教えるなんて馬鹿げてる」
「ええ、まあ……」


何か言いたげな様子のバーボンだったけど、明らかに表情を変えた私を見て特に言葉にすることは無かった。
私がライのことを考えてたなんて、たぶん予想もしてないだろうけど。


甘いコーヒーを飲み終える。バーボンは自分のカップと一緒に私のカップも流しに置きに行った。
蛇口をひねって軽く中を水で浸した後に、本題を話すというふうに真剣な表情で戻ってきた。

テーブルの横に座るバーボン。
真っ直ぐな瞳は命の危機を感じてさえいそうなのに、私は彼の本能が覗くそれに反応することはなかった。


「僕が疑われているのを知ったのは、昨夜ジンと会ったときですか?」
「うん、本人の口から直に聞いてるから間違いない」
「……。ジンはどういう風に」

「要約すると、NOCが見つかった。特定のメンバーしか知らない情報を知っていた。知っているやつはお前も含め全員疑わしい。……そう言った最後に、最有力はバーボンだから探れ。って」


顎に手を添えて、険しい顔で考え込むバーボン。
反論しないあたり、NOCと繋がりがあるのはバーボンで間違いがないみたいだ。
私もこれを救うにはどうすればいいんだろう……。


「ん…?待ってください、貴女も疑われてるんですか?」


意外らしく、少し目を丸めている。
形式上はね…と答えれば、納得して再び悩み始めた。
自分の命がかかってるんだ。言い逃れする方法が思いつきません、じゃ駄目な事はバーボンが一番わかってる。
/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp