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闇夜に紛れて鳴く不如帰

第1章 彼女を2度愛したA


「好き…」

『えっ』

激しく腰を振ると同時に彼女の中も締まった。

「なか、きっつ…僕に好きって言われた感じちゃった?」

『やだぁ、はっ、言うなぁ…』

「もう限界だよ…中に、んっ出すからね」

『だめ、あっ外にぃ!外にしてぇ』

一番奥に出してやる。

孕んで共に過ごした証拠を彼女の腹に残して一生僕のことを忘れられないようになればいい。

「僕の子供を孕んで?」

それだけ言って、お互い果てた。

それから何度も何度もお互い求めあい、彼女の体にあちこち歯形をつけた。







目を覚ますと夜中の2時でいつの間にか僕らは疲れ果て眠りに落ちてしまったようだ。

彼女を起こさないよう、情事の後始末をして消臭スプレーを振り撒く。

『ん…』

物音で起きたようだ。

「待ってて、もう少しで片付くから」

もそもそと床に乱れて散らばった衣服を着て僕の後始末を待っていた。

「終わったよここから社員寮が近いからそこに行こうか」

手を差し伸べるが掴もうとしない。

「?」

『腰が痛い…』

「あっ…」

彼女を背負って帰路につく。

『ばか』

「すみません…」

『初めてだったのに…こんなに歯形つけて中にも出して…』

「ごめんなさい…」

『すけべ』

「それは子規ちゃんも一緒だと思う…」

『…』

部屋につき、すぐに布団を敷いて僕のシャツに着替えた彼女を寝かせる。

「子規ちゃんは…立てないよね僕はシャワー浴びるから寝てて」

『んっ…』

彼女の服を一緒に洗濯機に回し、それから汗を流した。

布団へ向かうと彼女が僕が入れるようスペースを空けて寝ていた。

後ろから抱きつくように布団に入る。

『…起きてる?』

「起きてる…これからどうするの?」

『…どのみちポートマフィアの仕事を受けることは出来ない、逃げようとは思ったけど
話をつけるしかない』

「話し合いなんかで納得するような連中じゃ」

『ああいう連中がどんなものかは敦くんよりは知ってるつもりよ
それに一緒になるなら尚更後腐れなく話をつけるしかないし』

「え?一緒に…」

『だから私とあなたが…』

「傍にいてくれるの…?」

やばい、嬉しさで泣きそうだ。

『だってああなった以上しょうがないし…それともヤり捨てする気!?』

「いや!そんなことは!」


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