第2章 The last scene
「あ、あぁ・・・っ、ショーター、もう、だめ・・・」
はガクガクと太腿を震わせて、達しそうなことを教えてくれる。
「イきそう?」
何度も突き上げながら耳たぶを甘噛みしてやると、泣きそうな声で名前を呼ばれた。
「ショーター、ショーター・・・・・・やっ、も、だ、め・・・んっ・・・く・・・っ!」
縋るところがなくて両手を彷徨わせるを抱き締めると、肩の傷痕に唇を押し付けられた。
はただ、大きな声をあげないようにしているだけなのに、触れた唇がゾクゾクとした快感を産んだ。
「・・・っ!」
ビクン!と中が収縮して、あまりの締め付けに我慢できずの中に欲望を解放する。
「んっ・・・ん、あ・・・っ」
無意識に強すぎる快感から逃れようとするの腰に腕を回して、最後の一滴まで注ぎ込んだ。
「はぁ・・・っ、はぁ、あ、うっ、あぁ・・・っ、」
いまだ中でびくびくと震える自身に、がいちいち反応して悶える姿が可愛い。
「・・・」
しばらく余韻を味わってから名前を呼ぶと、気だるげに瞼が開き、透き通るような瞳に自分の姿が映った。
繋がったままもう一度唇を重ね合わせる。
脱力していたは、それでも甘い唇でキスに応えてくれた。
、好きだ。
今までも、これからもずっと・・・
そう何度も、心の中で繰り返した。
何故だか声に出せば、柄にも無く自分が泣いてしまう気がして。
それでも伝わって欲しくて。
何度も何度も口付けて、無言のままで呟いた。
いつの間にか眠っていた。
ふわ、と花の香りがした気がして目が覚めた。
無意識に隣にあるはずの温もりを探したけど、の姿は窓辺にあった。
その後ろ姿はブランケットを羽織ってはいるが、むき出しの両脚が寒そうだ。
床に転がっていた下着を拾って履き、ベッドから立ち上がると気配に気づいたが振り向いた。
「ごめん、起こしちゃったね」
少し申し訳無さそうに笑う。
四月に入ったニューヨークはそれでもまだ肌寒い。
ましてや時刻は真夜中、なんで窓なんて開けているのか不思議だった。