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落花

第13章 13





「ん…ど、して…?もっと欲しい…」

口付けたくて堪らない。

口付けを阻むテオの指を舐める。

「ちゅ、ちゅく…」

「んっ、おい、ちゃんと説明、しろ」

「はぁっ…欲しいの…欲しくて堪らない、我慢できない」

熱い吐息を漏らしながら甘えたような声を出す。

「お願い、ちょうだい…私に、貴方の精力を…」

気が付けば私の手はテオの下半身に向かっていた。
そしてある地点で止まると

「‘これ’を、私にちょうだい…?」

「っ!待て、」

テオの下半身を撫でていた手を掴まれ、先程よりも厳しく制止される。


「お前、本当にどうした?こんなことをする奴じゃ無かっただろ?」


キツく言われ、少しだけ理性が戻る。

「ごめ…私、アーサーが…でも、ダメだから…彼を求めたらダメ…なの、苦しい、欲しい。助けて…」

「つらいのか?」

「ん、こうなると…するまで、収まらない…」

激しい熱情を抑えることが出来ない。苦しい、頭がおかしくなりそう。欲しい、欲しい欲しい欲しい

「ごめん、テオ…このままじゃアーサーの代わりに貴方のことを求めてしまう、早く遠くへ行って…!」

疼く身体を必死に抑え込もうとする。

気が付けば私の手は自分の胸と太ももの間に伸びている。

「あっ、はぁ…お願い、早く遠くへ…」

苦しげに漏らすと、テオの口からは信じられない言葉が飛び出す。


「…部屋に行くぞ。放っておいて収まるものでも無いんだろう。」

「でもっ…!」

「良いから、大人しくしてろ。」

そのままテオにお姫様抱っこをされ、彼の部屋に運ばれる。


……


「はぁ、はぁ…」
テオのベッドに下される。私の身体は先程よりもいっそう熱くなっていた。

「脱がせるぞ。」

首まで覆っていたノースリーブのワンピースを脱がされる。

下着だけの姿になった私。

胸元にはアーサーに付けられた赤い痕。

「アーサーの奴…容赦無く付けやがって。」

テオの指が、赤い痕一つ一つをなぞるように滑る。

そのむず痒い刺激さえも、今の私には強い快楽となって伝わる。

「あっ、あぁっ!」

そして何度も繰り返される愛撫に、次第に私は何も考えられなくなっていった。





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