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落花

第18章 永遠にキミを




思いもよらない返答…


「えっ…?」


「俺と一つになったのも、アナスタシアにとっては呼吸と同じだったの…?」


アーサーが切なげな声を出す。


予想外の反応だわ…!

悲しげな顔のアーサーを見て、急に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


「そんなわけないよ!」

慌てて否定。



「でも…さっきだって俺が強引に迫ったようなものだし…」



「違うの!わたしだってアーサーと一つになりたいとずっと思ってて…
さっき迫られた時、嬉しかったし…呼吸と同じなんて思わないわ。
ちょっとからかってみたくなっただけなの、ごめんなさい…」



「……」


「そっ、それに!呼吸と同じに思ってたらあんなに乱れたりしないわ!」


「………」


「あの、それに…き、気持ちよすぎて変になりそうだったのも本当だし…だから…」


言いながら、頰にまた熱が集まってくるのを感じる。


私、なに言ってるんだろう…恥ずかしいのに…



「っ…だから、また…今日はもう身が持たないからダメだけど…あのね…また、抱いてくれる…?」


真っ赤になったままアーサーを上目遣いで見つめると…


「っ!」


意地悪な顔で微笑む彼の顔が…


「ふーん?アナスタシアは俺に抱かれて信じられないくらい気持ち良かったんだ?それに、キミのほうから また抱いてー、なんて…」


さっきまでの悲しい顔は演技だったのね…!

楽しそうに笑うアーサーを見て確信する。


「騙したのっ?」


「騙したなんて人聞きが悪いなー。それにキミが自分で言ったんでしょ?また抱いて、って」


にやにやしたままのアーサー


本当に意地悪!



「もうやだ!すごく恥ずかしかったのに…!」


穴があったら入りたい心地になり、ベッドに潜り込んで顔を隠す。


「ごめんね、ちょーっとからかいすぎちゃったかなー?
キミが俺以外の男の話なんてするから嫉妬しちゃったの。許してくれる?」


ベッドの上からアーサーの声が聞こえる


「…知らないっ」


拗ねた声で答えると…







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