第18章 永遠にキミを
あの日はそれからずっとアーサーと抱き締め合いキスをしていた。
日が昇った頃に、部屋を訪ねてきた伯爵にも気が付かないほど夢中で。
伯爵は、
「目覚めたばかりの女性に無理をさせ過ぎだ。」
なんて少しアーサーを咎めていたけど…
それから皆さんに私の目覚めを伝えてくれて、
私の部屋には入れ替わり立ち替わり色んな住人の方が訪ねて来てくれた。
私の居場所はここでいいんだ、なんて嬉しい気持ちになった。
その日から暫くはずっとそんな感じで、アーサーと過ごす時間は少なかったけど
皆さんの優しさが嬉しかった。
……
そして数日が経過し、
私の体力もお屋敷の騒ぎも元通り落ち着いた頃。
「もー、キミってホントこの屋敷の奴らに愛されてるよねー?」
静かになった部屋にはアーサーが訪ねてきていた。
「そうかな…?そうだったらいいなぁ」
「どう見てもそうでしょ?愛され過ぎて俺が嫉妬しちゃうくらい。だってキミの時間は全部俺のモノだし。なーんてね。」
アーサーが冗談混じりに呟く。
「えー?全部?それは欲張り過ぎじゃない?私お風呂も行けないよ…」
「ジョーダンだよ。まあ、ホントに全部俺のモノなら良いのになーとは思うケド。
でも、一つだけ。キミの心は俺のモノだよ。勿論、俺の心もキミのモノ。」
不意に低くなった声にドキドキする。
「そんなの…言われなくても全部アーサーのだよっ…!」
赤い顔で答える。
「っ…キミってホント…そんなコト言って…俺を煽ってるの?」
アーサーの瞳が怪しげに細められる
「そんなこと…でも、本心だから…」
「そういうのが煽ってるって言うの…ねぇ、あの日の約束…忘れてないよね?」
「あの日…」
「キミが目覚めた日のコト。
体力が戻ったらキミを全部くれるって約束したでしょ…?」
忘れてなんかない。
途端に心臓が早鐘を打つ。
「忘れてなんてないっ…!でも待って、今は…」
アーサーを止めようとするが…
「ダメ。あの時も言ったけど、俺もー我慢の限界なの。
それにキミが煽ったのが悪いんでしょ?
大人しく、俺に奪われて。全部…」
そして…そのままベッドに押し倒される