• テキストサイズ

落花

第18章 永遠にキミを




溢れ出した涙を止められず彼を見つめると

彼も泣きそうな顔をしていた。


不意にその瞳が近付いて来て、深く口付けられる。


口付けを受けながら思った。


本当に愛してる。アーサー。愛してる以上の言葉があるなら、行動があるなら、彼に全部捧げたい。


長い口付けを終えて、互いに見つめ合う。


そして


「俺のモノになってくれる?アナスタシア。」


そんなの、当たり前じゃない、もう…私はとっくに…


「私はとっくにアーサーのモノだよっ…!」



……



それから何度も繰り返し口付けを交わす。


何度目かわからない口付けで、苦しさに息が荒くなる。


不意に私から唇を離してアーサーが呟く。


「ねぇ…まだ目覚めたばかりのキミに無理はさせられないから今日はキスだけにするけど…

でも、キミの体力が戻ったら…覚悟して。
俺、もー我慢の限界なの。」


不意に告げられた言葉に顔がますます熱くなる。


だって、それって…


「200年以上も我慢したんだよー?流石にもうこれ以上の生殺しはナイでしょ?
言ってる意味、わかるよね…?」


アーサーの表情に余裕が無い。
瞳だって、熱に染まっている。


でも、そんな彼に…
全部あげたいと思った。



「うん…わかってる…よ」


「…俺にキミの全部をくれる?」



恥ずかしくて堪らないのに、どうしようもなく嬉しい。

アーサーが私を欲しがっている。


「うん…アーサーに全部、あげる」



「っ…ホントに覚悟しておいてよね。」



そしてそのまま

また口付けを交わすのだった





/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp