第18章 永遠にキミを
その日は突然訪れた。
いつもの通り、彼女の側で眠ってしまった日のこと
「ん…」
眩しい光で目を覚ますと
「あ、起きた…」
「っ!」
柔らかな声と温もりを感じ一気に目が覚める。
「……」
顔を上げた俺は、ローズピンクの瞳に見つめられていた。
「アーサー…おはよう…?」
小首を傾げる彼女。
夢じゃ、無い。
「アナスタシアッ…!」
思わず彼女をキツく抱き締める。
俺の背中に回された細い腕が弱い力で抱きしめ返してくる。
「アーサー、久しぶり…ね。どうして私がこの部屋に居るのかわからないけれど…また貴方に会えて、嬉しい。」
柔らかい声が鼓膜を揺らす。
「キミは…夢じゃ無いよね?」
不安になり、彼女の瞳を見つめる。
愛しいローズピンクの瞳に俺が映っている。
「夢じゃないよ…?私も夢かと思ったの。でも、きっとこれは夢じゃないの…だってアーサーの温もりを感じるから。」
涙目になりながら微笑む彼女。
ずっとこの瞳に見つめられたかった。
「アナスタシア…もう何処にも行かせない。
俺はキミを愛してるよ。」
2世紀近く言えなかった愛の言葉。
「アーサー、私も愛してる。貴方を愛してるっ…」
涙を流しながら答える彼女につられて俺も泣きそうになる。
そして、堪らなくなり彼女に深く深く口付けをする。
本当に愛している。愛している以上の言葉があればいいのに
「俺のモノになってくれる…?アナスタシア。」
「私はとっくにアーサーのモノだよっ…!」
二人は再び深く口付けをした。