第18章 永遠にキミを
呆れたような表情でテオが溜息をつく。
テオだって、俺ほどでは無いけどしょっちゅうこの子の様子を見に来ている。
だからもしキミが目を覚ました時、最初に見つめるのがテオ…なーんて、ちょっと…いや、かなり悔しいし…
それ以上に、たとえ眠っているとしても彼女がここに居ると実感したかった。
テオ「いけない、今日は兄さんに呼ばれているんだった。俺は行くが…お前、ちゃんと休めよ。」
「ありがとー、テオもちゃんと休むんだよー?」
心配してくれる親友と短く言葉を交わす。
テオ「お前にだけは言われたく無いな。」
そう呟き、テオは部屋を出て行った。
「ねぇ、早く目を覚まして…皆キミのことを待ってるから…」
目を閉じる彼女の頰を撫でる。
倒れていた時とは違い、ちゃんと温かい。
「目が覚めたら、キミを愛してるって伝えさせて…」
彼女の頰を撫でながら、俺は浅い眠りに落ちる。