• テキストサイズ

落花

第18章 永遠にキミを




呆れたような表情でテオが溜息をつく。


テオだって、俺ほどでは無いけどしょっちゅうこの子の様子を見に来ている。


だからもしキミが目を覚ました時、最初に見つめるのがテオ…なーんて、ちょっと…いや、かなり悔しいし…

それ以上に、たとえ眠っているとしても彼女がここに居ると実感したかった。



テオ「いけない、今日は兄さんに呼ばれているんだった。俺は行くが…お前、ちゃんと休めよ。」


「ありがとー、テオもちゃんと休むんだよー?」


心配してくれる親友と短く言葉を交わす。


テオ「お前にだけは言われたく無いな。」


そう呟き、テオは部屋を出て行った。



「ねぇ、早く目を覚まして…皆キミのことを待ってるから…」


目を閉じる彼女の頰を撫でる。


倒れていた時とは違い、ちゃんと温かい。



「目が覚めたら、キミを愛してるって伝えさせて…」



彼女の頰を撫でながら、俺は浅い眠りに落ちる。



/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp