第8章 ♢仲間♢
「やだなリア、そう言うのは無しだと始めに言った筈だぞ?」
そう茶化しながら笑うエルヴィン
「エルヴィンの言葉ってホントに刺さるんだよ!エルヴィンの下で働きたいって思う兵士が沢山いる理由がわかるもん!」
今の言葉はホントに響いた
彼が認めてくれている、信じてくれている
それだけでいつも以上に力が出せるような気がした
「さて、そろそろ仕事を始めるか」
そう言い立ち上がるエルヴィンに続き
もうだいぶ慣れた書類整理を始めた
仕事が終わる頃には
もう日は沈み
外は薄暗くなってきていた
「リア、最後まですまなかったね」
「全然いいよ!私整理するの好きだから!」
「ありがとう」
終わったと伸びをし
2人で食堂へ向かう
「おい」
その途中で後ろから声を掛けられた
「リヴァイ!」
「お前ら2人で何やってんだ」
あの一緒に星を見た日以来中々会えていなかった
リヴァイに喜ぶリアだったが
リヴァイは不機嫌そうだ
「エルヴィンの部屋で」
「デートだ」
リアが言おうとしたところを
エルヴィンが被せてきた
「…部屋で…デートだと?」
目つきが更に鋭くなるリヴァイ
「違う違う!エルヴィンの執務室で書類のお手伝いしてたの!」
もう!エルヴィンも変なこと言わないでよ!
と怒りながら言うリアに
「悪い悪い、ついからかいたくなってしまってね」
とリアの頭をポンポンしながら
いうエルヴィン
「…行くぞ」
そんなエルヴィンをギロリと睨み
丁度リヴァイも食堂へ向かっていたようで
リアの腕を取り歩き出す
「お!リア〜!リヴァイ〜!エルヴィ〜ン!」
食堂へ入ると
ハンジの声が響き渡った
隣にはミケが座っている
「…チッ、めんどくせぇ」
リヴァイが舌打ちし文句を言ったが
こっちこっち!と猛アピールしているハンジを
無視できず、配膳して貰った夕飯を持ち
ハンジ達のテーブルに腰掛けた
そこから始まったハンジの
ここ最近の研究内容や結果など発表会に
耳を傾けながら
なんだか幸せ
と思うリアであった