第5章 ♢調査兵団♢
ファーランの言葉に目を見開く3人
「自分の命を守ることが最優先だけど、確かに確実に隙が見れるのは壁外調査だけかもね」
少し考えたリアは
その意見に賛同した
「初めての壁外調査だ。まだ俺らは実際の巨人は見たことがない。油断は出来ないが」
「俺一人で行く」
ファーランの話に被せるように
リヴァイは言った
「え!?」
その発言に驚くリアとイザベル
「お前達は何かしらの理由をつけて残れ」
「待てリヴァイ。自分が何を言ってるか分かってんのか?」
リヴァイの気持ちは恐らく3人とも
お互いに考えていたものと同じだろう
自分が行き依頼を遂行すれば他の3人は
無事な場所で過ごしていられる
誰か1人でも欠けるわけには行かない
リヴァイは確かに腕が立つ上判断力もある
一人でやれる。そう思い言ったのだろう
「俺たちが信じられないか?」
ファーランはリヴァイの目を見据える
「依頼は4人でこなすものでしょ?」
「兄貴!今までも俺らでどんな依頼もこなしてきたじゃねーか!それが巨人相手だろうが同じだぜ!」
リアとイザベルもその後に続く
「俺たち(私たち)を信じろ(て)」
3人の声が重なる
リヴァイはそんな3人を見て
確かに自分の言った事を誰かが言ったとしたら
確実に止めていただろうと思い
大事なものが出来てから随分弱気になってしまったと
フッと鼻から笑いが漏れる
「分かった、信じよう」
暫く無言だったリヴァイは
そういい口角を上げた