第5章 ♢調査兵団♢
「全員注目!!今日から我々と共に戦う4名を紹介する!お前たち皆に挨拶しろ」
綺麗に整列している調査兵団の兵士達に
向き合う形で並んだリア達
声を上げた調査兵団団長ーキースは
早くしろとばかりにリア達に目を向ける
暫しの沈黙の後
「…リヴァイだ。」
エルヴィンを一瞥し、面倒くさそうに言うリヴァイ
ーザワッ
リヴァイのあまりにもシンプルな挨拶に
兵士達が騒つく
昨夜、ロヴォフの書類を手に入れたら
エルヴィンを殺すと言っていたリヴァイ
殺す事はどうにかして避けたいリアは
そんな物騒なこと言わないでと言ったが
今の目…全く意思は変わってないようだ
「イザベル・マグノリア!よろしく頼むぜ!」
「ファーラン・チャーチ…です」
「リア・アツカです!よろしくお願い致します」
イザベルはいつもの笑顔で
ファーランは微妙な敬礼をしながら
リアは深々と頭をさげ挨拶した
「4人はフラゴンの分隊へ入る。フラゴン面倒をみてやれ」
「じ…自分の隊でありますか!?」
いきなりのキースからの指名に
驚きと納得のいかなそうな顔をする
分隊長ーフラゴン
確かにリア達はエルヴィンが
連れてきたのだから
面倒もエルヴィンが見るものだと思うだろう
リア達もそう思っていたが
エルヴィンは全体の指揮の補佐をすると聞き
納得していた
だけどこんなに扱い辛そうなメンバー
絶対嫌だろうな…
と心の中で思ったリアであった