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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第4章 ♢844年♢






リアがこの世界に来てから
1年が経とうとしていた

初めは元の世界に帰りたいと
思っていたリアだったが
その想いはリヴァイ達と生活し始めて
すぐに無くなった

彼らは地下街から出て
地上に住み自由に暮らすという夢がある
リアがなによりも望んでいた自由を
彼らも求めている

だが地上に住む為には居住権が必要で
それには莫大な費用がかかる
その為彼らはどのような依頼もこなし
報酬を得ていた
リアも勿論彼らの夢に賛同し
できる依頼は必死にこなしてきた

今日はいつも依頼をしてくる貴族に呼ばれ
4人でその貴族の別荘に向かっていた

「リアのいた世界にも空とか太陽とか雲とか星とかあったんだよな!?」

立体起動で地下街の街中を飛びながら
イザベルは昔読んだという絵本を
思い出しながら気になったワードを言う

「この世界も同じなのか分からないけど、どれもとても綺麗で素敵なものだよ!」

元々空を見上げるのが大好きだったリアは
記憶を蘇らせながら嬉しそうに言った

「くぅう〜!ほんっとに楽しみだぜ!」

いつ行けるかわからない地上を思い浮かべて
興奮するイザベル

「ならちゃっちゃと今日の依頼も終わらせて、どんどん稼がねぇとな!」

ニッと笑いながら言うファーランに

「おう!」

「そうだね!」

と返事をする2人


立体起動装置を自由に操り飛び回る4人を
遠くで見つめる視線に気づいたのは
リヴァイだけだったーー





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