第5章 腕退治腕比
今日も皆で朝早くから稽古……あれ?千明が居ないぞー
(あ、そうか、千明が寝坊して黒子さんに抱えられてくるんだっけ。そうか、今回は千明の話だ)
そう思いながら丈瑠は流ノ介と稽古し茉子ちゃんとことはは個人で稽古し、私は、千明と稽古なのだ。
『遅いなー千明』
そう言ってたら黒子さんに抱えられながら千明が出てきた。
『千明やっときた』
千明が欠伸をしてたら丈瑠に竹刀で頭を叩かれていた。
千「痛って~」
丈「起きろ!稽古はとっくに始まってんだぞ!それに紀保を待たせるな!」
千「だってさ、ゆうべも彦馬のじーさんにしごかれっぱなしで!」
流「文句を言うな!お前は侍の自覚が足りないぞ!毎日黒子の皆さんに起こされて、着替えまで面倒見てもらって恥かしくはないのか!それに姫と約束したんだろ!その姫を待たせるとは何事だ!」
『まぁまぁ、それはもういいよ。待つのは嫌いじゃないし千明も反省してるみたいだしね』
流「甘やかしてはなりません!こいつは侍としての自覚が……」
丈「流ノ介、お前が言うな」
そう、流ノ介は練習着の下にパジャマのズボンを履いていた。そして、流ノ介はあたし達の前でズボンを脱いだ。
こ「きゃぁっ(顔を隠し)」
茉「さいってー」
『ふ~ん、流ノ介は黒のボクサーパンツか。パンツ地味~(笑)』
千「ハハッ(笑)紀保ナイス!」
『イェーイ』
そういうやり取りをしてたら、丈瑠が千明の頭を叩いた。
千「痛った~もぅー何なんだよ、人の頭をポンポンと!」
丈「いい加減避けろ、どんな時も油断するなって言っただろ!」
千「そんなもん、無理だっつーの」
丈「ふ~ん」
丈瑠は流ノ介の後ろに行き竹刀を振り下ろすと流ノ介は簡単に避けた。
千「マジ!」
丈「千明、お前の腕が俺達より一段落ちるのは分かるよな。剣もモジカラも、侍の心得も全部だ」
千「何!?もう一回言ってみろよ!?」