第8章 練習開始
〜 蓮side 〜
ーー CC・客室
ピピピッ
カチッ
蓮「よしっ、今日はちゃんと起きられた」
目覚ましが鳴ると同時にキッチリ目が覚める。
楽しみな事がある日はどうしてこうもバッチリと起きられるんだろうか。
ぐぃーっと身体を伸ばすと、すぐに着替えてリビングへと向かう。
蓮「おはようございます」
ブ「あら、おはよう蓮ちゃん。もっとゆっくり寝ててもよかったのに……」
夜中までしこたま飲んでいた筈のブルマさんは、ケロッとした顔でキッチンに立っている。
(この人に弱点はねぇんだろうか……)(汗
蓮「手伝います」
ブ「ありがとう、助かるわ~♪昨日のうちの旦那と息子の食欲見たでしょ?朝食からあの調子で食べるから大変なのよ~」
蓮「えっ!?朝からあんな食うんですか!?」
ブ「まぁね。サイヤ人の胃袋ってブラックホールで出来てんじゃないかしら?」
蓮「ブハッ!!」
ブルマさんのあまりに上手い例えに思わず吹き出した。
蓮「プッ……クッ…ククッ………!!」(プルプル
変なツボに入ってしまって、あたしは腹を抱えてその場にへたり込む。
ブ「だ、大丈夫?そんなに面白かったの?ブラックホール……」(汗
ブルマさんがちょっと戸惑った様に声を掛けてくる。
(そりゃ戸惑うよな。いきなり笑い出したら…)
正直言ってあたしのツボはちょっと…というよりかなりおかしい。
みんなが笑わないような事でいちいち笑い転げる。
たぶんあいつら(迅達)見てて引いてたんだろうな。
蓮「だ…大丈夫です。ちょっと…ククッ…あたし、ツボがおかしいところがあって……」
笑いを耐えようと頑張るが、どうしても所々に笑いが漏れる。
ブ「そ、そうなの……」(汗
そのまま暫くあたしは笑っていた。
ブルマさんはきっとあいつら同様引いてたんだろう。