第8章 練習開始
漸く笑いが治まったところで調理再開。
まだ少しニヤつく顔で卵をボウルいっぱいに割る。
すると、首からタオルを下げたベジータさんが入ってきた。
ベ「メシはまだか?」
蓮「おはようございます、ベジータさん」
ベ「ああ」
ブ「「ああ」じゃないわよ!!「おはよう」の一言くらいどうして言えないのかしら…まったくもう…。もうすぐ出来るから座って待ってて」
次々と焼きあがる卵とパンをテーブルの上に置いていく。
(やっぱ…常人の食う量じゃねーな……)
ト「おはよ〜、ママ。お腹すいた〜」
眠そうな目を擦りながらトランクスが起きてきた。
髪の毛がビョンビョンと好き放題に立ち上がっている。
蓮「おはようトランクス。丁度朝メシ出来たとこだよ」
ト「あっ、蓮姉ちゃん!おはようっ!!」
嬉しそうに駆け寄ってくるトランクス。
(…子供は無邪気で可愛いな〜♪)
トランクスの寝癖を撫でる。
(もし、あたしも結婚して子供が出来たら…こんな風に幸せな家庭が持てるんだろうか……)
トランクスのピンピン跳ねた寝癖を弄りながらそんな事を考えた。