第2章 夏目くん。
父さんと母さんを連れて外に出ると、
外はもうすっかり陽が沈んで暗くなっていた。
(えと...夏目くんはっと...)
門の辺りを見る。
ナツミ
「あっ!!
もしかして、あの子じゃないの(*´人`*)?」
「ん?...あっ!夏目くん!」
哲二
「!!」
なんと夏目くんは、
門の近くのけやきの木のてっぺんに
黒い着物を来て、ショートヘアーの黒髪をなびかせている。
制服姿の時とはまた違う夏目くんが居た。
(なっ...なんか....怖い......)
赤目のせいか、
雰囲気なのか....
よく分からないけど、
私はそんな夏目くんが少し怖く感じる。
それから、どうやってそこに登ったの?とか、
こんな短い時間でどうやって着替えたの?
とかそんな疑問も沸いてきた。