好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第6章 私は…
その後、梶さんは無事イベントも終え
マネージャーの吉岡さんに送ってもらい
今は、リビングのソファに座り、ココアを飲みながら二人でくつろいでいる
『私、ずっと不安だったんです』
「何が?」
『私は、梶さんの隣に居ていい存在なのかって』
「…」
『私は梶さんの側に居てはいけないってずっと思ってて…』
「梢ちゃん…」
『でも!今日、梶さんが、ずっと隣に居てほしいって言ってくれて、すごく嬉しかったです』
「…そっか」
『はい!だから、これから先、絶対梶さんのこと離しませんから!』
私は思いっきり笑った
すると
「俺も…離さない」
梶さんは私の頬に手を当てて
優しい声でそう言った
そして、
梶さんの顔が少しずつ近づく
私は目を閉じた
━━二人の唇が重なる━━……
初めてのキスは
ココアの味がした