【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第3章 斧手のモーガン
そして、時は巻き戻る。
約束したんだ.........!!!
おれはこんな所でくたばる訳には...!!!!
「射殺しろ!!!」
モーガンの指令で、銃の引き金に掛けられた海兵の指に、力が籠る。乾いた破裂音が響き、弾が高速で飛んできた。これでもかと目を開き、迫りくる鉛弾を、目で追う。死に際だからか、速さの割に、やけに、遅く見える。
突然、赤い背中が現れ、視界を覆った。
弾が沈む音。
そいつは大の字に両手足を広げて、おれ達の前で盾になり、飛んできた弾を全て、受け入れていた。麦わら帽子が目に入り、思う以上に声にならない声で、呼び掛けた。
「...........お前っ!!!」
*
「...........お前っ!!!」
「ルフィさんっ!!!」
「麦わら...‼」
ルフィの背中が、目の前にあった。
無数の弾を受け入れたゴム製の肌が、後ろに伸びていく。