【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第1章 未来の海兵
コビーは自分の船に私達を乗せてくれた。船は、コビーとルフィと私を乗せて、海を行く。
船のついでに用意させた、大量の果実をルフィと貪る。ルフィは秒で呑み込む超人だから、私が満腹になる前に、全部無くなってしまうかもしれない。両頬を大きく膨らませたルフィの顔を押し出して、妨害する。するとルフィも、やり返してくる。ルフィの手に逆らって、顔が潰れていくのも構わず、首をご飯の方に、向ける。私達の醜い争いを、コビーは呆れた顔で見守っていた。
お腹が膨れた。ちょっと息苦しささえ感じる。楽になる為に、寝転んだ。ルフィは舳先によじ上って、海を眺めだす。ルフィの背中に、コビーが話し掛ける。腕が伸びる所とか見た訳だから、色々聞きたいことはあるだろう。
「ーーーーあのゴムゴムの実を食べただなんて、驚きました」
「ナギさんも、何か悪魔の実を?」
「いや、こいつは何も食ってねェんだ」
*
「ーーーーロロノア・ゾロですか?」
アルビダの言葉が気になっていたので、尋いてみた。
いつの間にか、何故かルフィと同列扱いで敬語になっていたので、戻すように言う。
「う、うん。分かった」
「単独で見境なく海賊船を荒らし回す、恐ろしい賞金稼ぎと聞いてるよ。僕、これから海軍基地に向かうんだけど、そこで捕まってるみたいなんだ」
単独ということは、余程腕に自信があるのだろう。捕まってるけど。仲間(クルー)の候補に、ゾロを勧めてみる。戦闘員は多いに越した事は無い。
「そうだなー。いいやつだったら仲間にしよう!!」
「えーーっ!!またムチャクチャな事をォーっ!!!ムリですよムリムリムリあいつは魔獣のような奴なんですよ!?」
「そんなのわかんないだろ」
「ムリっ!!」
船はゆく。海軍基地へ。