第1章 未来の海兵

「......!!!手が...手が伸びたぞ‼」



「お頭!!!アルビダ様が負けた!!!化け物だ‼」



　船員達の間に動揺が走る。場の空気は、ルフィに支配された。



　ルフィは、船員達に向かって、指を指した。



「コビーに一隻小船をやれ！こいつは海軍に入るんだ!!黙って行かせろ」



「「「は...はい」」」



「しししし！」



　ルフィが嬉しそうに笑う。コビーの目から、また涙が落ちた。コビーは、ルフィに救われたんだ。



「ルフィさん...」



　グゥゥゥ!!私のお腹の音が、響き渡った。