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【銀魂】 ねこの恋

第5章 いい夫婦の日 (銀時)



「お前も物好きだよなぁ」

「うん、自分でもそう思う」

「銀ちゃんは私のどこが好きなの?
とか聞かねぇの?」

「全部好きでしょ?」

「うるせェ」

否定できないところが悔しいが、
こいつの嫌いな部分が浮かばなかったんだ。

「こんなだらしない人のお世話できるのなんて、
私くらいだと思ってるんだけど?」

「そりゃすごい自信で」

「違うの?」

「違わねェよ」

全くもってその通り。
どう考えたって、
これから先も一緒にいたいと思えるのはこいつしかいない。
じゃあ、もう答えは決まっている。

「俺の我侭聞いてくれるか?」

「内容によるかな?」

全く、可愛げのない奴だ。
ふんっと小さく鼻で笑ってから、
じっと藍子の目を見る。
あぁ、畜生緊張するじゃねェか。


「これからもずっと俺の世話焼いてくれない?」

ムードもへったくれもないが、
まぁ、俺らしいってことで許してくれ。

「それは、プロポーズ?」

「それ以外に何があんだよ」

「そうだね」

少し頬を赤くしながら、藍子は笑って、

「死ぬまで焼かせてください」

と答えてくれた。
あぁ、よかった。
柄にもなく緊張したもんだから、
一気に力が抜ける。

「いい夫婦の日にプロポーズって、
銀ちゃんロマンチックだね」

「うっせ。たまたまだ」

「そういうことにしといてあげる」

なんとも幸せそうなそいつの笑顔を見て、
俺は改めて思った。

「金貯めるわ」



(いい夫婦の日)



「いい夫婦になれるかな?」
「今も大体そんな感じだろ」


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