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私の本丸

第3章 主、大好き




主「じゃあ、私は晩御飯の準備をするから加州もこの本丸を見て回って自分の部屋を決めて貰って良いかな?」


すると、私がそう言った途端に驚き目を丸くしたかと思うと加州が抱き付いて来た。


主「うえ!?」

加州「やーだ、俺もう部屋此所で良いよ。主と一緒に居たい、駄目?」


いや…駄目?じゃねーし!
可愛過ぎかよ、本当に!


主「え…いや、ちょっとタンマ。あのね?加州と一緒だと、私がちょっと困るっていうか…」

加州「え、何で?俺の事愛してないの?嫌いなの?俺、可愛くない?」

主「うん、質問多いな。あのね?加州が男の子だから…あの、ちょっと困るんだよ…ね?」


こういう時どうしたら良いの?ねぇ、誰か教えて!?
こんのすけに助けを求めるべく視線を向けたが、そこにこんのすけの姿は無かった。


主「…逃げやがった」

加州「俺が男だと何で困るの?主、俺の事愛してないの?」

主「あ、愛してるよ!勿論。でもほら、私そういう経験って無いからさ…緊張して寝れなくなっちゃう」

加州「…ああ、俺って愛され過ぎてる訳ね?意識しちゃうんだ、主。俺、刀なのに」


ストレートだな、おい。
加州に指摘された途端、カアアッと熱くなる頬。
加州は私の頬を軽く人差し指でツンツンと触れると、立ち上がる。


加州「主かーわい、じゃあ添い寝はまたの機会に取っておくよ」


ウィンクを残し、加州は審神者部屋から出て行った。
うわあ…可愛いけど心臓に悪いな、アイツ。
加州が出て行った審神者部屋の襖を、未だ火照ったままの頬を手で扇ぎながら見ていた。

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