第16章 初遠征
~ * 遠征 / 亀甲貞宗目線 * ~
燭台切「褒美…か」
羨ましい。
ご主人様の居ない本丸での一日は、本当に長く孤独で…この世の終わりの様に感じられた。
本当は僕が褒美を貰っても…いや、ご主人様が喜んでくれるのなら…僕はそれだけで幸せだ。
亀甲「ご主人様からのご褒美…羨ましく思うよ。僕なら縛って、苛めて、嬲り…罵倒されたい!ご主人様に狂おしい位、求めて貰いたい…アアッ、高まって来たよっ!」
何て…確かに高まるけれど、その褒美が彼への物だと思うと胸が苦しいよ。
全てはご主人様の為に…。ご主人様が笑ってくれる様に、僕はどんな事でもやってみせるよ。
だから…どうか僕が集めたこの資材が、ご主人様の役に立ってくれます様に…。
皆が集め終え、僕も集めた資材を手に本丸へと歩き出した。